No.107 風呂敷のしまい方

システムの要件を決める時、
たいていの場合は話が膨らむものです。
こんな機能があるといい、
こういう場合はこんな仕組みがあるといい、
ここでこうなっていないと使いにくい、
こんなケースに備えてここにもこれがないとまずい、
ここがこうならそこもそうでないと困る、
という具合に。
これをそのまま受け止められるような
豪勢なシステムはまず無理でしょうから、
最低限絶対に必要な機能をまず決めて、
それから徐々に拡張していこうと考える、
これが正当な進め方です。
その、最低限必要な機能をちゃんと決められるか、
これが最初の難関です。
決めるために必要なのが目的議論です。
そもそも何が目的であったか、
それを叶えるためにどういう登り方をすべきか、
それが明確にならないとシステムも作れません。
何があってもいいように盤石なシステムを、
と考えていると、人もカネもいくらあっても足りません。

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