No.144 QCDの落とし穴

プロジェクトを運営する時は
品質・コスト・納期の3つの指標について
優先順位をつけましょうと言われます。
いわゆるQCD目標というやつです。
機能のスコープを含めてQCDSとすることもありますが
プロジェクトの定義には欠かせないものです。
たいていのプロジェクトは要件が膨らむものなので
全て対応しようとすると予定の納期に間に合いません。
その場合にどれを諦めるかの判断が必要です。
機能の品質やスコープが絶対条件なら
予算を追加して体制を強化するか、納期を延期する。
納期厳守ならば機能を削るか体制を強化する。
予算が增やせないならば機能を削るか納期を延期する。
ここで気をつけなければいけないのは、
「3つのうち1つを犠牲にすれば2つが助かる」
「3つのうち1つが優先であとは諦めればよい」
という勘違いです。
予算を追加すれば機能も納期も希望通り叶う、
ということではありませんし、
品質が優先なのだから納期はいくら延びてもよい、
というのも間違いです。
3つの要素をどのようなバランスで着地させるか、
ということを考えなければいけないのです。

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