ITの目的の一つは、業務の変革でしょう。
変革あるいは改善、あるいは刷新、進化、再編成、
抜本的になればBPRなどになるのでしょうけれども、
そこまで行かなくとも、
業務の在り方や進め方に変化を齎すことになります。
この時、変革を進める立場にいると、どうしても
「どう変えるとよいか」という視点に立ってしまいますが、
気をつけたいのは実際に業務に携わる人達の観点です。
いくら便利になるからといって、
慣れた仕事のやり方が変われば戸惑いもあるでしょう。
長年培ったノウハウが無駄になるかもしれません。
機械やパソコンが苦手な人もいるでしょう。
自分の手でじっくりと仕事を進めたい人もいるでしょう。
そこを変えに行くことの意義、意味、理由、目的を
誠意をもって、熱情を持って、愛情をもって、
関係する人達に説明して、理解を得て、合意してもらうこと、
ここに神経を遣うことが重要だと思うのです。
Whatを説く前に、For whatを納得してもらうことです。