IT現場はコンピュータや科学の世界だからといって
理系でないと務まらないと考える人がいるようですが、
まったくもって短絡的な誤解だと思います。
そもそも理系文系という二元論が好きではないのですが、
どちらにしても理数系の勉強が得意だからITに向いている
などということはありませんし、
計算や数字が苦手だからITに向いていない
というのも幻想としか思えません。
計算や数字の世界というならITよりも財務経理でしょう。
ITに必要な手腕は、人の話を傾聴できること、
鳥の眼、虫の眼で状況を観察、分析できること、
時間軸を置いて物事の流れを予想すること、
現状を盲信せずに疑問を立てて考えられること、など、
理系も文系も超えた「見る力」「予想する力」「考える力」
であり、そういった意思を疎通し合う「コミュニケーション力」、
これに尽きると思うのです。