No.199 首と胴体

ITの構成を大雑把に言えば、基盤と上物から成り立ちます。
全体を支える基盤はすべてのベースとなります。
重要なのは安定感と、変化に耐えうる汎用性でしょうか。
上物は実際の機能を発揮するアプリケーションです。
求められるのは敏捷性、身軽さ、多様性などでしょう。
堅牢な基盤があってこそ、上物が遊べる土台になります。
しかし実際の現場では、この両者が混同されることが多いのです。
ことあるごとに基盤に変更を加えて安定を失い、
上物に機能を詰め込み過ぎて機動性を損ない、
結果的に足元フラフラ頭ガチガチの状態になっているのです。
こうなると、変化に耐えられない、鈍重なシステムとなり
バグが噴出して大トラブルを起こすか、
使われなくなって埃にまみれるか、
どちらかに向かうでしょう。
今お使いのシステムが、堅牢な基盤と身軽な上物になっているか、
じっくり見直してみて下さい。

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