IT現場でシステムを開発する時に大事なのは、
ユーザーが本当に欲しいものを作ること、です。
しかし……
ユーザーとは具体的に誰なのか?
開発ベンダから見れば情シス部門でしょうし、
情シス部門から見れば事業部門の代業者でしょうし、
代表者から見れば現場の担当者でしょう。
とすると、現場担当の声を代表者が解きほぐし、
それを情シス部門で取りまとめ、
これを開発ベンダが整理することになります。
さらにいえばベンダーは要件噛み砕いて設計書に落し、
これをプログラマがソースコードに書き換えます。
そうこうしているうちに
様々な思惑や忖度や嗜好や遠慮や勘違いなどが入り乱れ、
本当に作るべきものがわからなくなることがあります。
そうならないようにするためには、
この伝言ゲームのような連鎖をできるだけ縮めた方がよい。
それを率先して行うべきなのは、
全体の中心に立っている情シス部門でしょう。