要件定義の極意シリーズでも書いたように、
人のやりたいことは膨らむものです。
それをすべて叶えてあげようとすると
システムは破綻に向かいます。
IT屋は心を鬼にして要件を絞り込む必要があります。
その際にまず考えるべきことは、
誰のためのシステムか、なのですが、
その対象となる相手を
具体的かつ汎用的に考えたいところです。
「こんなことに困っている人」という具体性を持ちながら
その悩みはマニアックなものでなく誰でもわかること。
なるべくたくさんの人の望みを聞こうとすると
内容は分散する一方です。
カーディナリティが広がらず、
ボラティリティの小さいもの、
それでいて切実な課題がきっとあるはずです。