システムの要件を決めるのは大事な局面です。
使う人の要望はなるべく実現したい。
しかし現実にありがちな情景は、
まず納期によって規模感が決められ、
おおよその方向性で工数が確保されると、
あとはその範囲内でどうやり繰りするかの話になり、
要望の一つ一つに対して、これはできます、それは無理です、
という応酬に明け暮れてしまうのです。
しかし本当に検討すべきは、
この要望をどうすれば実現できるか、
という前向きで建設的な方策です。
こういう条件なら一部が実現できる、
ここを変えることで別の手が打てる、
要件自体を一歩踏み込んだ目で見直す、
そういった知恵と工夫の呻吟が必要なのです。