No.350 非力の力

持てる力を振り絞って、とか、
120パーセントの力でがんばる、
などと聞くことがありますが、
本当にそんなふうに力を込めたら、
体も心も思ったようには動かないでしょう。
何も制御がきかなくなって、
切っ先は鈍り、感覚は濁り、精神は荒み、
肉体も病んでしまうかもしれません。
必要なのは力をコントロールすることであり、
リラックスして思うままに動けることです。
大事な時こそ力を抜くべき、なのです。
無用の用ならぬ、非力の力、
とでも申しましょうか。

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