No.270 要件定義の極意(その10)

要件を決める時、
どこまで細かく決めればよいのか、
これも惱ましい問題ですね。
例えばWEBサイトの画面を作る時
デザインはこんな感じで、
項目はこれとこれがあって、
機能はこういうものがあるといい、
といったようなことが何となくあるけれど、
システム担当者側からすると
何となくでは許されず、
サイズ、色、文字、項目数はもちろん、
動作についてもきっちり決めたがります。
こうなった場合は何がどう動くのか、
エラーになった時はどうするか、
24時間稼働させたいのか、
反応の速さはどこまで求めるか、などなど、
すべてを言葉や数値で定義しようとします。
ふわっとした要望と、きっちりした定義、
このギャップを埋めることが要件定義です。
そのためには、
要望を出す側はシステムのことを理解するよう、
開発する側は要望の背景を理解するよう、
お互いが歩み寄ることが必要です。
要望を伝えるだけの関係性ではなく、
共同して作り上げていく体制が重要です。

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