No.78 プロジェクトの「後」と「横」

プロジェクトの計画を立てようとすると、
たいていはプロジェクトのことを中心に考えます。
いや、当たり前と言えば当たり前なのですが、
本当はもう一歩引いた目で見るべきなのです。
正確に言うと、一歩引いた目と、流れを読む目です。
プロジェクト本体を見る目と合わせて考えれば
よく言われる虫の目、鳥の目、魚の目と同じことです。
しかしたいていの場合は虫の目に神経を注ぎがちです。
鳥の目や魚の目を意識したとしても、
やはりプロジェクトの枠をはみ出す所まで行かない。
しかしプロジェクトとは結局一過性のものです。
終ったあとの世界の方が本当の世界ですし、
プロジェクトに直接関わらない周辺の方が本当の世界です。
この、本体以外の2つの世界をどれだけ意識できるか。
このプロジェクトが終わったあとの世界はどう変化するか。
このプロジェクトに今関わっていない世界にどう関連するか。
ここを意識できるとプロジェクトは立体化します。
本当に目指すべき方向が見えやすくなると思いますし、
取るべき方策が考えやすくなるでしょう。

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