ITはシステムとデータから成り立っています。
このことは少し前まであまり意識されていませんでした。
システムの方にばかり焦点が当たり、データは忘れられていました。
コンピュータやネットワークの本体には注目が集まるけれど、
その中を流れるデータには価値が感じられていませんでした。
何かあればシステムを見直したり改良したりするのに、
データの扱いを見直したり改善することはなかった。
そういう発想もあまりなかったのでしょう。
データはデータでありそのまま扱うしかないと思われていたか。
しかしデータだって、大事にすれば成長します。
放っておけば腐るし、害を及ぼすこともあります。
システムをどうしていくかを考えるのと同じように、
データをどうしていくかも考えるべきなのです。
どんなに立派な環境が整っても、
その中をドブ水が流れているだけでは意味がありません。
常に滋養に飛んだ新鮮な水が流れるシステムを目指さなくては。