No.138 ITは曖昧なもの

IT現場で重要なものの一つがコンティンジェンシーです。
有事に備えた対策、というだけではなく、
もっと広い意味で捉えるべきです。
この言葉を「別様の可能性」という意味で捉えます。
俗な言葉で言えば「かもしれない運転」でしょうか。
常に物事はたくさんの可能性を秘めているのであり
次に何が起こるか、どの様相が出現するかわからない、
それをどれだけ想定できるかということです。
これをこうすればこうなる、という決まったフローを
鵜呑みにして信じていては危険なのです。
これがああなったらそうなるかもしれない、
しかしそれがこうなったらああなる恐れもある、
という、別様の可能性を想定することです。
ITの世界はデジタルにきちっと決まっている、
と思われがちですが、逆にあらゆる可能性に満ちた
大変に不確定なものだと思った方がよいでしょう。

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