ITがわからないとか苦手だという人がいます。
私もそうでした。
学生時代に流行に乗ってパソコンを買い、
BASICをかじりかけたこともありましたが、
わかったようなわからないような状態のまま
いつのまにかパソコンはどこかに行ってしまい、
大学の授業で選択してみたものの、
落第を繰り返したあげく結局単位は取れず、
卒論を書くのにワープロを使ったことがあるだけ。
そんな身上ですから、ITがわかるはずはないのです。
会社の情シス部門でも苦闘の期間が続きましたが、
今になって言えるのは、ITを理解するということは
プログラムを書いたり技術を習得することではない、
ということです。
ITという道具の存在を認めて、その意味を解釈し、
それを自分の立場からどう扱えばよいかを考えられること、
とでも言いましょうか。
オーケストラの指揮者は全ての楽器を演奏できなければいけない、
というわけではないし、
建築家や不動産鑑定士は大工と同じ技術がなければいけない、
というわけでもない。
重要なのはコーディネート力、コンダクト力です。