IT現場で重宝される手法は構造的視点です。
何しろシステムとは構造に他ならないのですから。
物事を構造として見ることが欠かせません。
その極意を端的に言えば、
一つは、境界線をどう引くか。
もう一つは、その中に何が入るか、です。
やや格好つけた言い方だと、
筐体と内包物……でしょうか。
構造といっても目に見えるものばかりではありません。
どこにどう線を引くかによって構造の存在も変ります。
空間だけでなく時間的な線引きも関わってきます。
人ではなくモノを主体に考えるべきケースもあります。
一つの情報が複数の構造体に含まれることもあります。
こういった視点が何もない状態のままで
状況を把握したり描写しようとしても
なかなか厳しいことが多いかもしれません。
まず構造体として捉え、
次にその関係性を見据えること、
これで世界は断然わかりやすくなるはずです。