No.252 ITは時空を超えるべし

IT現場のプロジェクトに関わっていると、
どうしてもそのプロジェクトの「今」が視点の中心になります。
それは無理からぬことなのですが、
リーダーともなるとそれだけでは問題です。
重要なのはプロジェクトの「外部」まで意識すること、
そして「過去」も「未来」も考えることです。
外部というのはプロジェクトが属する組織全体でもあり
さらにその外にある企業や、もっと言えば社会全体までも
視野に入れるべきなのです。
プロジェクトが外部に与える影響、世間における意義、
外から客観的に見たプロジェクトの姿を意識すること。
また、過去からの流れの上でプロジェクトを捉えた時に
どんな位置づけになっているか。
そして来年再来年十年後のプロジェクトはどうなっているか。
このように空間的時間的にどういう構造が現れるのか、
それを常に頭の中に描くことが理想です。
今よくても未来に悪くなるのなら作る意味はありませんし、
内部からは完璧でも外から見て劣悪だとしたら無意味です。
だからIT者には構造的視点が求められるのです。

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